事例2 安曇野市M様邸

安曇野市
夫婦+子供二人
木造2階建て 築約30年

出会い

今回の建物は弊社で施工した建物でその頃からずっとお付き合いさせて頂いています。
メンテナンスなどを含めて何かあれば相談を頂いており、今回もご相談頂きました。

ご希望

建物の屋根とガレージの屋根が傷んできたので葺き替えをしたい。ガレージの鉄骨の塗り替えもしたい。
それと同時に子供が大きくなってきたので、幼少期にオーナーが自室として使用していた2部屋を子供室として利用することにしたのでその部屋を快適にしたい。

ご提案

  • 建物の屋根とガレージについてはご希望の通り葺き替えと補修を行います。
  • 子供室については、ご希望にあったクロスの貼り替えと照明器具の取替、エアコンの取替と新規設置を行います。
  • 他に快適に過ごせるようにとのご希望に添うために、カーペットからフローリングへの変更と天井面への断熱材の追加をご提案しました。

結果・ポイント

今回の様な工事はリフォームという言葉で一つに括られてしまうことが多いのですが、その中でも大きく分けると「リフレッシュ」のための部分と、「質の向上」の部分という二つになります。
「リフレッシュ」の部分とは新築時を±0とすれば-になってしまったものを±0に戻すための内容で、「質の向上」とは新築時を±0だとすれば、±0からさらに+にしていくものです。今回の内容では下記のように分けることができます。

リフレッシュ

  • クロス貼替え
  • カーテン取替
  • 照明器具取替
  • 屋根の葺き替え
  • ガレージの修繕(鉄骨塗替えと屋根葺き替え)

質の向上

  • 内窓の新設
  • カーペーットからフローリングへ変更(学習机と椅子の周辺はオーダーのカーペット敷き)
  • エアコンの取替えと新設
  • 天井面への断熱材の追加
  • 省エネタイプのエアコンの追加・交換

となります。

内窓の設置では一部ドアと干渉する場所があり、ドアの幅を少し小さくして干渉を防ぎました。周りに特に何もない場合は問題ありませんが、施工が簡単と謳われている内窓にもレアケースとしてこういった一手間が必要な場合もあります。その他の窓は通常通りの施工で取り付けることができました。壁よりも熱が逃げやすい窓を断熱化することは断熱工事の中でも効率的で効果が体感しやすいと言われています。

天井面への断熱材の追加には、「建物も古いし子供が冬寒くないか」というご心配からこのような提案をしました。コスト度外視であれば部屋の全面へ断熱材をプラスすることも考えますが、壁への断熱材の追加は一度壁を剥がさないと施工できないのでどうしてもコストが掛かってしまいます。その点天井への断熱材は天井裏に入ってさえしまえばどこかを壊したりせずに断熱材を敷き込むことができるので壁よりはローコストで施工できる場合が多くなります。断熱材の追加は全面に行うことがベストだとは思いますが、効果はやった分だけ現れるので予算とのバランスを考えながらできる範囲で追加していくことが大切ではないでしょうか。

床カーペットは以前はしばしば行われた仕上げですが、最近ではフローリング等他の仕上げをご希望される場合が多く新築住宅の場合ほとんど施工されません。リフォーム時にも現状がカーペット敷きの場合フローリングなどへの変更をご希望されるケースがほとんどです。そのことを踏まえ、今回もフローリングへの変更をご提案しました。フローリングにも様々なものがありますが、ご提案したものは複合フローリングの耐キャスター性能の高いものです。最終的には学習机周辺には椅子による傷を防ぐためと快適性の向上のために、オリジナルサイズのカーペットを敷くことになりました。

エアコンについては2部屋の内1部屋にしか設置されていなく、また相当古い年式のものでしたので最近の省エネ性能の高いエアコンを1部屋は入れ替え、もう一部屋には新設しました。

各部の説明

子供部屋1

天井・壁のクロス貼り替えと床をカーペットからフローリングに変更しています。旧型のエアコンを省エネタイプの新型エアコンに交換し、照明器具も新しいものに交換しました。カーテンとカーテンレールも新しいものに交換しています。

子供部屋1

造り付けのタンスからクローゼットへ変更しました。全ての窓に内窓(トステム:インプラス)を設置しました。

子供部屋2

子供部屋1同様クロスと床の貼り替え、照明器具の交換を行いエアコンを新設しました。
窓には内窓を設置しています。

まとめ

環境問題に対する関心の高まりや節電・省エネの必要性、ライフスタイルの変化、そして建物の老朽化などにともなって今暮らしている場所を以前よりも快適に、より良くしたいとご希望される方が今後ますます増えてくるのではないでしょうか。

一般的にリフォームとひと括りに言われてしまうものの中でも、元通りに戻すものと、新築時よりも快適にするものと内容が異なります。そういった新築工事とは異なる面をよく踏まえオーナーやご家族が何を望まれているのかを十分に理解し、それに対して何ができるのか、どうしたら良いのかをご提案することが重要になってくると改めて感じました。

築年数が経過している住宅でも、こうした工事を行うことで新築時と同様またはそれ以上の性能にすることができます。お子様が使われるとのことですがこれから再び快適に過ごして頂ける部屋にすることができたと思っています。

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