「コンパクトで広々暮らす優しい家」はいつまでも快適に自宅で暮らしていくことを希望されているミドルエイジオーナーの方々のためのコンセプトです。
私たちが、様々なオーナーの家づくりをお手伝いしている中で、定年後は夫婦二人でゆっくりと、心地よく自分の家で過ごしたいとご希望されている方々が多くなってきました。そこで、そうしたご希望を叶えるためにはどうしたら良いのかと私たちが考えたことは、「家」がライフスタイルの大きな変化に対応できることが重要だということでした。
人は誰もがいずれ体力も少なくなり、いつまでも同じような動作が出来るわけではありません。また、いつまでも自分の家で暮らすということは、場合によっては「介護」ということも必要になるかもしれません。そうしたライフスタイルの大きな変化があった時に、暮らす人が無理や我慢をなるべくしないように、心地よく暮らせることが大切だと考えました。
「コンパクトに広々暮らす優しい家」は、そうした暮らしのための「家」とは何かを突き詰めて考え、コンセプトにしています。スペースや動線の確保、床の高さ・段差の無さ、家にいる時間が長くなってもリラックスできる空間のボリュームや雰囲気など、後からではできないことを家づくりの段階から検討し、対応させている「家」なのです。
老後や介護のためだけの家ではありません。オーナーのライフスタイルがどのように変わっても対応できること、いつまでも、誰にでも快適に過ごしてもらえるためのコンセプトです。
コンパクト
生活に必要な部屋をワンフロアーに集約するための小さな平屋。
建具によってゆるやかにLDKとつながって客間にもリビングにもなる和室。
子世帯・孫世帯などの来客時でも気兼ねなくトイレ・浴室に行けるための廊下など、プライバシーに配慮した動線。
広々
上下方向の広がりを感じなくなりがちな平屋でも開放感を得るために、リビングは高い勾配天井とします。床の高さと揃えたウッドデッキがあることで、室内と屋外の境界が薄れ、開放感を感じるとともに、実際にデッキに出ることでオープンリビングとしてくつろぎながら外の空気を感じることができます。たとえ車椅子での生活になった時でも心地よく生活できる、ゆとりある廊下や寝室のスペースも確保します。
優しい
家の中の温度差で発生するヒートショックを防ぐためには、家の断熱性能が高くて暖かい家が必要です。段差の無いフラットで安全な空間とし、建具を引戸にすることで、開けたままにすることができ、出入りしやすく、風の通りを調整できます。火災や事故のリスクを減らすためにオール電化にすることで、安心を得ると同時にランニングコストの負担も下げることができます。床をコルクタイルなどの比較的柔らかい素材を採用することで、万が一の転倒事故の時も身体へのダメージを減らすことができます。